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J-GLOBAL ID：201302259469263442   整理番号：13A1811748

放射性物質汚染対策の最新動向と分析技術 放射性セシウム汚染された土壌のマツバイによるファイトレメディエーションの実用化研究

著者 (1件)： 榊原正幸 (愛媛大 大学院理工学研究科)
資料名： 月刊産業と環境  (産業と環境)
巻： 42  号： 10  ページ： 61-64  発行年： 2013年10月01日 
JST資料番号： S0991A  ISSN： 0285-5380  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故によって放出された放射性セシウムによって汚染された水田土壌のファイトレメディエーションを検討した。重金属を高濃度に集積する植物(超集積植物)として既知のカヤツリグサ科ハリイ属マツバイ(Eleocharis acicularis)を水田で栽培した。栽培法としてコンテナ栽培法及び直植え栽培法を用いた。栽培実験で使用した愛媛,松山市のマツバイの初生値は検出限界以下であった。24日間の栽培実験後の放射性セシウム濃度はコンテナ栽培の場合,セシウム134が494Bq/kg,セシウム137が552Bq/kg,直植え栽培の場合,セシウム134が521Bq/kg,セシウム137が635Bq/kgとなった。両栽培法による総放射性セシウムの濃度には有意な相違はなく,いずれの栽培法も実用可能であることが示された。

シソーラス用語： *セシウム同位体 ,  放射性同位体 ,  土壌汚染 ,  *ファイトレメディエーション ,  実用化 ,  震災 ,  発電所 ,  *原子炉事故 ,  水田 ,  重金属汚染 ,  植物 ,  カヤツリグサ科 ,  栽培試験 ,  愛媛県 ,  セシウム137 ,  生体内蓄積
準シソーラス用語： セシウム134 ,  マツバイ ,  原子力発電所事故 ,  松山市 ,  超集積植物 ,  東日本大震災 ,  福島第一原子力発電所

分類 (4件)： 環境の汚染及び防止  (MB02030K) ,  植物生態学  (EE02000E) ,  植物栄養  (EH02060B) ,  土壌汚染  (FB04100T)

引用文献 (10件)：

• 榊原正幸、原田亜紀、佐野 栄、堀 利栄、井上雅裕(2006):マツバイを用いたファイトレメディエーションによる重金属に汚染された水環境の浄化、第12回地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会講演集、545-548。
• 榊原正幸、大森優子、佐野 栄、世良耕一郎、濱田 崇、堀 利栄(2008):マツバイによる廃止鉱山残土堆積場の重金属汚染された水・底質環境の浄化、第14回地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会講演集,130-133。
• Ha, N. T. H., Sakakibara, M., Takehana, D., Sano, S., and Sera, K. (2008): Accumulation of heavy metals by Eleocharis acicularis in an abandoned mining site of Hokkaido, Japan, The 14th Symposium on Soil and Groundwater Contamination and Remediation, 550-553.
• Ha, N. T. H., Sakakibara, M., Sano, S., Hori, R. S., and Sera, K. (2009a): The potential of Eleocharis acicularis for phytoremediation: case study at an abandoned mine site, CLEAN - Soil, Air, Water, 37, 203-208.
• Ha, N. T. H, Sakakibara, M., and Sano, S. (2009b): Phytoremediation of Sb, As, Cu and Zn from Contaminated Water by the Aquatic Macrophyte Eleocharis acicularis. CLEAN - Soil, Air, Water, 37, 720-725.

タイトルに関連する用語 (11件)： 放射性物質 ,  汚染対策 ,  最新動向 ,  分析技術 ,  放射性セシウム ,  汚染 ,  土壌 ,  マツバイ ,  ファイトレメディエーション ,  実用化 ,  研究