抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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15年ぶりに実施されている熊本PTでは,スマートフォン型のPP調査(スマホPP調査)をPT調査と同時に試行した。スマホPP調査は,調査期間を超長期に設定し,大サンプルで被験者の活動を調査しうるという意味で,非常時の交通流動の把握等への展開が期待できる。スマホPP調査では,Android版とiPhone版アプリを準備した。スマホPP調査は,紙媒体調査に追加した試行調査の位置づけであり,移動者の時刻別緯度経度の軌跡情報のみを基本情報として取得た。今後,容易に展開が期待できるのは,三軸加速度系の情報から交通手段を自動判別すること,トリップ目的等の追加情報の音声入力機能の追加等である。スマホPP調査の結果の補正理論と今後については,スマホPP調査のデータを今までPT調査が担っていた交通計画の基本データ等として,どのように活用していくかが課題となる。自分の軌跡情報を自動的に取得されるのは,どうしても嫌だという被験者層は存在する。したがって,調査データの融合理論を利用して,PP調査結果とPT調査・断面交通量・ETC・交通系ICカードデータ等を融合する分析手法など,スマホPP調査の周辺技術を確立することが求められる。