抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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我が国における洋上風力の導入可能量は16億kWであり,圧倒的なポテンシャルを誇る。再生可能エネルギーの導入拡大を考える上では,洋上風力発電をどこまで活用出来るかが成功のカギとなる。本稿では,福島県沖合の実証研究の意義,研究課題,最新情報について述べている。実証研究では2013年度までに25MVAの変電設備を搭載する世界初の浮体式サブステーションおよび2000KWダウンウインド型風車搭載の洋上風力発電設備1基を建設し基礎データを取得する。第2期実証研究では,今後の実用化と見据えて2015年度までに世界最大級の7000kW風車搭載の浮体式洋上風力発電設備2基を建設し事業性を検討する。研究課題としては,対象地域での気象,海象,浮体動揺の観測と予測技術開発。浮体式洋上風力発電所のための送変電システム開発,維持管理手法の確立,環境影響と航行安全性の評価,および漁業との共存などがある。浮体式洋上風力発電は世界でもまだ新しい技術であるが,世界トップレベルの技術を確立できれば国内産業への波及効果も大きい。