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J-GLOBAL ID：201302261847126852   整理番号：13A0743287

だましのコミュニケーションの進化-カブトムシの蛹は振動によって幼虫から身をまもる

著者 (4件)： 小島渉 (東大 大学院農学生命科学研究科) ,  小島渉 (日本学術振興会) ,  石川幸男 (東大 大学院農学生命科学研究科) ,  高梨琢磨 (森林総合研)
資料名： 生物の科学 遺伝  (生物の科学 遺伝 別冊)
巻： 67  号： 3  ページ： 372-377  発行年： 2013年05月01日 
JST資料番号： F0863A  ISSN： 0387-0022  CODEN： IDENB  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： カブトムシは日本人にとって身近な動物にもかかわらず,土の中で生活する幼虫や蛹の生態はほとんど知られていない。カブトムシの蛹は近づいてきた同種の幼虫に対して忌避的な振動信号を発し,蛹室が壊されることを防いでいる。蛹が振動信号を進化させるよりも前から,幼虫は捕食者などを避けるために振動を忌避する性質を潜在的にもっていたことが示された。カブトムシの蛹はこの性質を逆手にとって,幼虫をだまして近づけないようにしていると考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： 幼虫 ,  *カブトムシ ,  蛹 ,  信号 ,  振動 ,  捕食者 ,  生物相互作用 ,  *コミュニケーション ,  *動物行動
準シソーラス用語： 振動信号 ,  *動物間コミュニケーション

分類 (1件)： 個生態学  (EE03020H)

引用文献 (11件)：

• 1) Ruxton, G. D. & Schaefer, H. M. J. Evol. Biol., 24, 2574-2585 (2011).
• 2) Lloyd, J. E. Science, 187, 452-453 (1975).
• 3) Ryan, M. J. Science, 281, 1999-2003 (1998).
• 4) Kolm, N., Amcoff, M., Man, R. P. & Arnqvist, G. Curr Biol., 22, 1440-1443 (2011).
• 5) Nakano, R., Takanashi, T., Fujii, T., Skals, N., Surlykke, A. et al. J. Exp. Biol., 212, 4072-4078 (2009).

タイトルに関連する用語 (5件)： コミュニケーション ,  進化 ,  カブトムシ ,  蛹 ,  幼虫