文献

J-GLOBAL ID：201302261889701474   整理番号：13A1123079

パーティクルボードに対するクエン酸,スクロースから成る新たな天然系接着剤の調査

Investigation of a new natural adhesive composed of citric acid and sucrose for particleboard

著者 (3件)： UMEMURA Kenji (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  SUGIHARA Osamu (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  KAWAI Shuichi (Kyoto Univ., Kyoto, JPN)
資料名： Journal of Wood Science  (Journal of Wood Science)
巻： 59  号： 3  ページ： 203-208  発行年： 2013年06月25日 
JST資料番号： L3386A  ISSN： 1435-0211  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 非化石資源由来の材料からなる天然接着剤の開発は非常に重要な課題である。本研究では,クエン酸とスクロースだけをパーティクルボード用接着材料として使用した。クエン酸およびスクロースを溶解した水溶液を接着剤として使用し,0.8g/cm3の目標密度のパーティクルボードの製造は,10分間,200°Cのプレス条件で試みられた。クエン酸およびスクロースおよび最適な樹脂含有量の最適な混合比は,それぞれ25ー75及び30重量%であった。曲げの破断係数(MOR)と弾性率はそれぞれ,20.6メガパスカルと4.6 GPaであった。内部結合強度(IB)は,接着剤は1.6 MPaであり,優れた接着強度を有していたことを示した。 20°Cで24時間水浸漬後の板厚膨潤(TS)は,11.9%であった。ボードには,さらに厳しい促進処理においても分解しなかった。これは,接着剤が良好な耐水性を有していることを意味するものである。このボードのMOR,IBとTSはJIS5908(2003)の18種類の要件に匹敵するかそれよりも高かった。従って,クエン酸およびスクロースの混合物がパーティクルボードの自然接着剤として使用できる可能性がある。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *パーティクルボード ,  *天然接着剤 ,  接着剤 ,  密度 ,  混合比 ,  接着強さ ,  膨潤 ,  耐水性 ,  破断 ,  弾性係数 ,  脂肪族アルコール ,  脂肪族カルボン酸 ,  ヒドロキシ酸 ,  ポリカルボン酸 ,  二糖類 ,  ピラノシド ,  フラノシド ,  グルコシド ,  フルクトオリゴ糖 ,  内部結合強さ
準シソーラス用語： 接着強度 ,  弾性率 ,  天然系接着剤

分類 (1件)： 改良木材  (FF05033J)

物質索引 (2件)： クエン酸 ,  スクロース

タイトルに関連する用語 (5件)： パーティクルボード ,  クエン酸 ,  スクロース ,  天然系接着剤 ,  調査