抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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時間変動の大きなトラヒックを収容するには,トラヒックの時間変動やネットワークの状態の変化に対して動的に経路を変更するトラヒックエンジニアリングと呼ばれる手法が有効である。しかし,各時刻のトラヒック量のみを考慮したトラヒックエンジニアリングでは,頻繁に大規模な経路変更が発生し,トラヒックを安定して収容することができない可能性がある。そのため,動的な経路変更を行う際にも,将来にわたるトラヒック変動を予測し,それを踏まえた制御が必要となる。本稿では,予測を用いた動的トラヒックエンジニアリングの入力として必要なトラヒック予測の要件を議論し,その要件に合致したトラヒック予測手法について検討を行う。予測手法の検討において,本稿では,実際のトラヒックには,予測可能な変動と,予測困難な変動が混在している点に注目し,予測の前処理として予測可能な変動のみを取り出す手法と,予測モデルの組み合わせについて評価を行う。そして,Internet2で観測されたデータを用いた評価により,主成分分析を用いたSARIMAモデルによる予測が過大評価を小さく保ちつつ,過小評価を1%に抑えるということを明らかにする。(著者抄録)