抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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過去に放送された膨大な量の映像は歴史研究の資料として,文書や「モノ」資料とは異なる独自の価値を持つ。NHK(日本放送協会)では,インターネットや川口市のNHKアーカイブスなどを通じて,過去に放送してきた番組の中から,著作権の処理が終了した番組などを順次公開してきているが,さらに2010年3月から「学術利用トライアル研究」として,非公開映像も含めた視聴可能な全番組映像について研究目的の利用を認めた。本研究は,日本社会が大きく変化して環境汚染など都市化や近代化に伴う社会の様々な歪が顕著になった昭和40年代に焦点を当て,電気技術史上の記録的映像や,技術と社会にかかわる問題を扱ったNHKニュースやドキュメンタリー番組の調査を通して,技術史研究や博物館での課題を探った。