抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,丘陵地帯における地形および植生が,土壌特性および温室効果ガスフラックスに及ぼす影響について調査を行った。対象とする温室効果ガスは,二酸化炭素(CO
2),メタン(CH
4)および亜酸化窒素(N
2O)とした。対象地は東京農工大フィールドミュージアム(FM)多摩丘陵で,敷地内ではコナラを中心とする広葉樹の二次林,スギとヒノキを中心とする人工林が広がる。FM多摩丘陵内の10mグリットに区切ったJaLTERプロット(100m×100m)において,2008年7月25日および2008年12月5日にグリットの中心,合計100箇所において測定を行った。測定はクローズドチャンバー法を用い,10箇所同時に測定することによって両日ともに13時~15時の2時間以内に行った。ガスフラックスの測定と同時に,各測定地点の周辺の土壌の採取を行った。対象区内で,土壌特性は大きく変動したが,地形カテゴリーによって分類できる可能性を示した。CO
2,CH
4およびN
2Oのガスフラックスは,どのガスも7月の方が12月より大きい値であった。CO
2およびCH
4は,両時期のフラックスはそれぞれ高い正の相関を示した。N
2Oフラックスに関しては,ホットスポット的な場所が存在したが,この場所は,夏季(7月)と落葉期(12月)で必ずしも一致しなかった。(著者抄録)