抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本報では座標測定機(CMM)のISO 10360-2:2009の附属書A(参考)中間点検を実施するための指針作成を目的とし,開発した低熱膨張セラミックスと炭素工具鋼の材質の異なる二つのボールバー型標準器を用いて6機関の持ち回りによるCMMの中間検査を,多因子を外乱とする直交表による検査方法で行い,中間検査で用いる標準器の特性および両標準器を測定した場合の不確かさを構成する各因子の影響と特徴的な傾向について検討した。これにより得た主な知見を次に示した。1)ISOにおける中間点検手法とその不確かさ算出法の一例を示したこと,特にGUM(計測における不確かさの表現のガイド)では偏りを補正することが推奨されているが,CMM測定では偏りは標準器と直接比較できないため補正が行えず,未知の偏りとして不確かさと見なす必要があること,2)IS0 10360-2:2009の定期検査はnormal CTEを有する標準器,例えばブロックゲージが使用され温度ならしなど標準器の高度な取扱い技能が必要になること,一方,中間検査は簡易実行性が要求され,両BDG(ボールディメンジョンゲージ)は大きな検査長さを容易に空間配置でき,かつCMMのプローブおよびスタイラスの姿勢が制限されない形体を有し,その有用性を本実験で確認したことなど。