抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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絶対に起こしてはならない事故の未然防止にはシステムアプローチが有効であるとして,東日本大震災において,東北電力女川原発が津波に耐えられた成功例を分析した。同発電所は,震災時3基中2基が運転中で,1基が起動中であったが,自動停止後冷温停止に至り,津波は建屋に到達せず,引波による取水障害も発生しなかった。設置に当たり,3m程度の津波が想定される中,貞観地震までさかのぼる文献調査や検討委員会の議論を経て15mの敷地高さを決定した。東北電力に津波対策の風土が根付いた経緯を示した。地震対策においては,東京電力と大差がないことを示し,東北電力で津波が重要な脅威であると認識された結果と結論した。