抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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[背景]酵素最終生成物抑制は高乾燥物質粘性におけるリグノセルロースの加水分解における主要な挑戦である。β-グルコシダーゼ(BGs)はセロビオースを2つの分子のグルコースに加水分解し,それによってセロビオヒドラーゼ(CBHs)の生成物抑制を緩和する。しかし,グルコースによるBG抑制は最終的にはセルビオースの集積とCBHsの抑制につながる。そのため候補BGsの動力学的性質はCBHsの動力学的性質と加水分解プロセスの設定の両方によって決定される要求を満足しなければならない。[結果]Acremonium thermophilum (AtBG3)とThermoascus aurantiacus(TaBG3)から熱安定性BGsのセロビオース加水分解とグルコース抑制の動力学を研究し,NovozymeR188(N188BG)から精製されたAspergillus sp.BGと比較した。最も効率的なセルビオース加水分解をTaBG3と続くAtBG3とN188BGで達成し,それに対してグルコース抑制に最も感受性を有する酵素はAtBG3と続くTaBG3とN188BGであった。より高温の使用は酵素の触媒効率の増強と生成物抑制の緩和の両方に優利であった。文献調査からのデータとともにこの研究データはグルコース抑制の強さとセルビオースに対する親和性の間のトレードオフを示した;そのためグルコース耐性BGsはセロビオース加水分解に対する小さな特異性定数を有する傾向がある。しかし別々の加水分解を発酵において大きな特異性定数は常に有利性を有するけれどもグルコース抑制に対する大きな耐性が優先される。[結論]セロビオース加水分解に対する特異性定数とグルコースに対する抑制定数はセルロース加水分解におけるセルラーゼ支持のためのBGsの選択における最も重要な動力学的パラメータである。(翻訳著者抄録)