抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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拡散燃焼を伴う現象の模型実験を行う際には,模型の火炎高さも相似比に従って縮小・拡大されるべきである。本論文では,このような模型実験を設計するときに重要な情報となる拡散火炎高さのスケール効果について,浮力の影響を無視できる場合と無視できない場合にわけて検討した。いずれの場合も,一様流を仮定したモデルによる理論予測の結果と比較し,一様流モデルの適用範囲についても議論した。浮力の影響を無視できる場合,層流条件および乱流条件のいずれに対しても,一様流モデルで火炎高さの変化を(少なくとも定性的に)説明することができる。ただし,乱流火炎の場合は乱流拡散係数を導入する必要がある。浮力が火炎高さに影響を及ぼす場合,乱流火炎に対しては乱流拡散火炎を導入し,さらに,浮力流速を代表速度とすることで一様流モデルを使用できる。定常層流火炎に関しては,一様流モデルでは浮力の影響が増すと無次元火炎高さが上昇するという実験結果を説明することができない。この場合,半径方向(水平方向)の速度分布を考慮するモデルにより火炎高さをある程度予測できる。