抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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住宅用太陽光発電の普及が進むと,低圧配電系統での電圧変動がこれまで以上に大きくなるため,低圧系統を含めた配電系統の電圧管理が必要となる。そのためには,高低圧を一貫した不平衡潮流計算が重要となり,これまでにBFS法などが提案されている。しかし,BFS法はかなりの計算時間を要するため,実運用面を考えると,より高速に各地点の電圧を計算できる手法が必要となってくる。そこで,本稿では,高低圧配電系統の電圧を高速に計算できる手法を提案した。提案手法は,系統縮約と展開を活用し,精度の高い初期値を得ることにより,より少ない反復回数で収束解を得る方法である。提案手法と従来のBFS法の計算時間を比較するために数値計算を行った結果,ほとんどの場合で,従来のBFS法より少ない反復回数,短い計算時間で収束解を算出できることが確かめられた。また,提案手法では,線路電流を算出せずに負荷電流から電圧降下を計算することで,1回あたりの反復計算当りの計算時間を減少させており,BFS法と比較して,およそ70~80%程度の計算時間で収束解を得ることが示された。