抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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磁気冷凍は,磁性体の磁気熱量効果を用いた冷凍技術で,磁気冷凍の実用化には,1回の熱サイクルにより汲み出す熱量を増やし(材料開発),単位時間当たりのサイクル数を増大する(システム開発)ことが,重要である。本稿では,磁気冷凍材料の中で特にMn化合物に焦点をあて,室温磁気冷凍材料としての最近の発展について述べた。MnFeP
1-xAsx化合物は,室温で一次磁気転移を示し巨大な磁気熱量効果が発現することが示されたが,毒性の強い砒素を含むため実用にならなかった。その後,このAsを完全にGeやSiに置換したMnFe(PSi)およびMnFe(PGe)も,室温で一次転移と巨大磁気熱量効果をもつことが示された。MnFe(PZ)(Z=As,Ge,Si)の温度スパン30Kにおける冷凍性能は,Gd場合の1.5~1.9倍に達した。更に材料のコンポジット化によりGdの場合より冷凍能力を2.5倍高められると考察した。