文献
J-GLOBAL ID:201302279818657691   整理番号:13A0984618

官民が競う津波救命艇の開発

著者 (1件):
資料名:
号: 135  ページ: 6-9  発行年: 2013年05月 
JST資料番号: J1554A  ISSN: 1349-3663  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
国土交通省四国運輸局は,地震による津波被害の軽減対策として高台までの避難を補完する「津波救命艇」の開発を行っている。その試作艇が完成し,高知港湾合同庁舎で2013年6月末までの予定で一般公開している。津波対策は,津波が来る前に安全な高台に避難することが基本であるが,高台までの避難に時間を要する地域の住民,災害時要援護者がいる地域,沿岸部で働く人々,また,避難誘導に携わる警察・消防等の保安職員には,津波救命艇が有効な避難手段の1つとなる。今回,国土交通省で開発している津波救命艇は,乗船者として一般住民や災害時要援護者等を対象としているため,船舶の全周に衝突時の衝撃を緩和する緩衝材を設置し,座席シートにはクッション性のシートを採用している。さらに,船底に津波が引いた後の着地用防舷材を設置し,平常時の移動を考慮してトラックでの陸送が可能な大きさとするなど,細かな所まで津波対策用としての配慮がなされている。民間においても津波対策用の救命艇がいくつも開発されており,仕様は各社のコンセプトに従い製造されている。そのため,乗船人数・船体の材質(FRP,ステンレス鋼,硬質ウレタン等)・エンジンの有無・最大漂流日数等はそれぞれ異なっている。既に民間の保育園に納入している救命艇もあり,各社は今後の需要を見込んで更なる開発を進め,HPや展示会等で積極的なPRを行っている。津波救命艇は現在のところ非常に有効な手段として期待されており,今後,津波被害が想定される地域で防災計画に位置付けられる可能性がある。国土交通省による有識者・自治体の意見を取り入れた津波救命艇の開発は,民間開発にとっても新たな目安となる。官民が互いに競い,さらに新たな技術を加え,より安全でより安価な津波救命艇を開発することが望まれる。(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
その他の特殊船 
タイトルに関連する用語 (3件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る