抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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(ア)省力栽培技術の総合組み立てによる省力程度,収量性,経営試算の検討:省力栽培は慣行栽培に比べて大幅な労働時間の削減が可能になり,企業性の高い経営が可能となるものの,自然受粉下での降雨の危険性が課題として残った。この危険を回避するためには,播種時期をずらすなどの対策が必要であると考えられた。(イ)一斉収穫における果実内容成分の把握と収穫適期の検討:早熟トンネル作型の一斉収穫適期は果実硬度,でん粉含量,乾物率が最も高まる着果開始日から47日前後,抑制作型では,着果開始日から54日前後と考えられた。(ウ)省力栽培技術の現地実証試験:省力栽培は慣行栽培に比べて収量を維持したまま作業回数を大幅に削減することが可能であった。しかし,抑制作型では果実品質のバラツキが認められた。このことは,品質が異なるものが混在することになり,これらを非破壊分析で品質毎に分類する必要があると考えられた。(エ)熟度判定技術の開発:果実内容成分の非破壊分析方法について検討した結果,近赤外分光分析を用いた乾物率の推定法は精度が高く,現地への普及が可能であると判断した。(オ)加工適性の評価:カボチャペーストに求められる品質として,粘性が高く,流れにくいことが挙げられた。果実の貯蔵に伴い,ペーストが流れやすくなる傾向がみられた。特に,蒸煮後の硬さで100gfを下回るような軟らかい果実は,ペースト用として不適であった。(カ)貯蔵による熟度制御技術の開発:貯蔵前の乾物率推定値が高い果実ほど,貯蔵後のほくほく感が保持された。ペースト加工用果実の長期貯蔵(2か月)には,乾物率推定値25%以上の果実が適すると判断した。(著者抄録)