抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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強磁場を捕捉する高温超伝導バルク磁石のパルス着磁において,量子化した磁束の運動による発熱がバルク磁石の捕捉磁場性能を著しく下げる。磁束の運動はすでに存在する磁束に強く影響されるため,複数回の反復着磁によって発熱は抑制され磁場捕捉は向上する。30Kで5Tの磁場を6回連続して印加した場合,その発熱は初回印加時の46.3%に抑えられ,侵入する磁束の領域が着磁回数に応じてバルク磁石周辺に順次後退する現象が見られた。この際の発熱量から粘性損失はピン止め損失の4-7倍であり,ピン止め損失よりも粘性損失が支配的であることを示した。(著者抄録)