抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本の,山地が多く,年間を通して河川水量が多い自然環境に水力発電は,非常に適している。水力発電の導入・拡大期には,大規模化に向かう産業用の発電所と,各戸の電燈のための小規模発電所が併存して増加し,1925年頃まで数十~数千kW規模の発電所建設の時代が続いた。水力エネルギーの最大の魅力は,太陽光や風力と同様に,燃料が要らないことである。しかし,水力発電は太陽光発電のようにどこでも開発できる訳でなく,適地が限られるのが最大の制約である。再生可能エネルギー導入が本格的に議論されるようになって,水力の持つ不安定な電源を調整する機能に注目が集まるように,なりつつある。再生可能エネルギーを有効に大量導入するためには,分散するエネルギー源が需給調整により最小単位の需要を満たし,多数の支流から本流へエネルギーが流れることで成り立つような分散複合型エネルギーシステムを考える必要がある。小水力は分散電源の需給調整に役立ちそうで,固定価格買取制度下で進む再生可能エネルギー電力の増加に伴い,新たな役割を発揮しそうである。