抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東日本大震災を発端とする福島第一原子力発電所の事故に伴い,大量の放射性物質が周辺環境に放出された。事故由来の放射性物質による環境汚染に対する早急な対応が求められており,放射性物質で汚染した環境を修復するため,除染等の処置と廃棄物の処理および汚染物を最終処分施設に処分するまでの間中間貯蔵施設で保管する方針が示されている。本報告では,放射線と放射性物質の基本的性質について解説するとともに,事故によって放出された放射性セシウムの崩壊に伴って放出される放射線の特徴とその遮蔽について説明する。環境修復に伴い発生する放射性セシウムで汚染された廃棄物を安全に保管することを目的として開発したコンクリート製の容器について,設計要件を取りまとめるとともに,福島県において実施した,放射性物質による汚染物をコンクリート容器へ収納した場合の放射線遮蔽効果の実証試験の結果について報告する。(著者抄録)