抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
近年,環境保全と省資源化への課題解決のため,グリーンサプライチェーン(GSC)の施策が推進されている。そこで本研究では,使用済み製品に関する回収インセンティブと回収した使用済み製品の再資源としての品質を考慮したGSCの最適運用方策について考究する。具体的には,販売業者がインセンティブを支払い使用済み製品を回収し,製造業者は回収製品を分解・点検後,再生可能部品の品質に応じて再利用の可否を決定し,販売業者に回収費用を補填する状況を想定する。ここに,インセンティブの回収量への影響と再生産可能部品に多様な品質を考慮し,インセンティブ,再生品質レベルと製品の生産指示量の最適決定を行い,販売業者と製造業者が独立方策下と協調方策下にある場合の最適決定を比較検討する。その結果として,インセンティブによる使用済み製品回収量増加の期待効果を背景として,本研究での最適意志決定のもとに収益性が上がることを数値検証を通じて確認し,本研究での最適運用方策がGSCへの取組みを収益性の面からも推進させうることを示す。(著者抄録)