抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,鉄道車両ではハイブリッド気動車やバッテリー電車など蓄エネルギー媒体を持つ車両が開発されているが,これらの車両の運行中に外部から給電できれば,搭載する蓄エネルギー媒体を削減することができる。給電方法として,非接触給電を適用することで多頻度かつ容易な充電が可能になるので,大電力を安定的に給電するための変圧器方式の非接触給電について研究を続けてきた。本論文では,変圧器方式による給電損失のうち非接触給電コイル導体そのものに発生する損失について深度化を行った。すなわち,非接触給電に用いるコイルの交流抵抗増加因子に着目し,特にコイルの近接効果に焦点を当て,損失の原因と損失を低減する素線構成やコイル構成について検討した。その結果,1)給電電力が増し,導体総断面積が増加するにつれ,表皮効果よりも近接効果の影響が顕著になり,導体総断面積に比例して抵抗比が増加する,2)検討モデルから想定される素線直径としては,10kHz給電の場合,0.26mm程度以下とする必要がある,3)総導体形状(外径)を扁平にすれば,交流抵抗増加の抑制に寄与する,ことなどを電磁界解析により明らかにした。