抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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家庭用燃料電池は他の省エネ機器と比べて原理が複雑であり,その導入効果が直感的にわかりにくい。本論文では,動作が消費電力のみで決定できる高効率な家庭用・固体酸化物形燃料電池(SOFC)について,導入効果を推定できる線形近似式を提案した。SOFCは都市ガスから電力を生成し,副産物としてお湯を作るコージェネレーションの一種であり,発電する電力に応じて発電効率と発熱効率に大きな変化が生じる。新エネルギー財団資料に記載された都市ガスのエネルギーから電気を発電する際の発電効率と発熱効率をもとに,1)発電量と消費する都市ガス量の線形近似式,2)発電量と水の加温熱量の線形近似式を導出した。それらを1か月あたりに変換し,家庭の消費電力の70%を燃料電池によって発電した場合の光熱費削減効果を計算したところ,年間約7万円の削減となった。また,一戸建て住宅での燃料電池導入による二酸化炭素排出量,及び化石燃料消費量の削減効果はそれぞれ1343.9kg-CO
2/年,1618kWhとなり,線形近似式によって省エネ効果を推定できることを示した。