文献

J-GLOBAL ID：201302291913918311   整理番号：13A0985180

根域環境制御システムによる根域温度調節はバーベナとゼラニウムの生育・開花に影響する

Regulation of Root-zone Temperature by Root-zone Environmental Control System affects Growth and Flowering of Verbena × hybrida and Pelargonium × hortorum

著者 (6件)： 窪田聡 (日本大学生物資源科学部) ,  遠藤路子 (日本大学生物資源科学部) ,  林里紀 (日本大学生物資源科学部) ,  高橋博徳 (日本大学生物資源科学部) ,  村松嘉幸 (日本大学生物資源科学部) ,  腰岡政二 (日本大学生物資源科学部)
資料名： 園芸学研究  (Horticultural Research (Japan))
巻： 12  号： 1  ページ： 97-102 (J-STAGE)  発行年： 2013年 
JST資料番号： L4829A  ISSN： 1347-2658  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 根域環境制御システムを用いて根域温度を調節することによって,鉢植え花きの生育制御が可能かどうかを明らかにするために,バーベナとゼラニウムの生育と開花に及ぼす根域温度の影響について検討した.バーベナを根域温度15,20および25°Cで栽培したところ,地上部の生育は25°Cで著しく促進され,植物体の乾物重は15°Cの約1.5倍に増加した.ゼラニウムを冬季に最低気温8°Cとし,根域加温温度を無加温,13および18°Cで栽培した.その結果,根域温度が18°Cでは地上部の生育と着蕾率および小花数は明らかに増加し,植物体の乾物重は無加温に比べて約2倍に増加した.以上のことから,根域環境制御システムを利用して根域温度を制御することにより,植物の成長を制御できることが明らかとなった.(著者抄録)

シソーラス用語： *クマツヅラ科 ,  *ゼラニウム ,  根圏 ,  温度制御 ,  環境制御装置 ,  植物成長 ,  開花
準シソーラス用語： *バーベナ

分類 (1件)： 花き・花木  (FC03044O)

引用文献 (20件)：

• 新井 聡・和田朋幸・大石一史.2009.観葉植物の暖房方法と暖房費節減効果.愛知農総試研報.41: 85-92.
• Delucia, H. E. 1986. Effect of low root temperature on net photosynthesis, stomatal conductance and carbohydrate concentration in Engelmann spruce (Picea engelmannii Parry ex Engelm.) seedlings. Tree Physiol. 2: 143-154.
• 原 靖英・柳下良美・深山陽子・美濃口 薫.2009.バラの株元加温が収量及び切り花品質に及ぼす影響.園学研.8 (別1): 223.
• 原 靖英・柳下良美・渡辺 茂・深山陽子・小泉明嗣・腰岡政二・窪田聡・畔柳武司・馬場 勝・山元恭介.2010.異なる室温条件がバラの株元加温の生産性および切り花品質等に及ぼす影響.園学研.9 (別2): 288.
• Ikeda, T., K. Yamazaki, H. Kumakura and H. Hamamoto. 2007. Effect of cooling of medium on fruit set in high-bench strawberry culture. HortScience 42: 88-90.

タイトルに関連する用語 (7件)： 根域 ,  環境制御システム ,  温度調節 ,  バーベナ ,  ゼラニウム ,  生育 ,  開花