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J-GLOBAL ID:201302293433227486   整理番号:13A0012166

障害原因解析のためのルール構築方法と解析実行方式

Rule Construction and its Execution for Root Cause Analysis
著者 (5件):
資料名:
巻: 132  号: 10  ページ: 1689-1697 (J-STAGE)  発行年: 2012年 
JST資料番号: S0810A  ISSN: 0385-4221  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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近年,情報システムの障害やサービス品質の低下は企業経営に大きな影響を与えるようになった。一方,情報システムの大規模化や複雑化に伴い,障害箇所を特定する作業のコストが深刻な問題となっている。情報システムは,多くのIT機器で構成され,それぞれが依存し合って動作するため,あるIT機器で障害が発生したときには,障害イベントが連鎖的に発行されるため,一連の障害イベントの原因を特定する作業は運用管理者にとって手間のかかる作業となる。このような背景から,知識処理に基づいたアルゴリズムなどを使用して,複数の障害イベントの関連付け(コリレーション処理)を行い,障害原因を特定する障害原因解析(RCA)技術が注目され,多くの研究が行われている。本稿では,情報システムに対する障害原因解析のための解析ルールのデータ形式および解析方式について述べた。このシステムは,Releアルゴリズムをベースとしたものであり,障害原因解析手法の情報システムへの適用において,より少ない手間と短い時間でルールが構築できるルール記述方式とルール構築方法,そして,そのルールを効率的に精度よく実行するための解析ルールのデータ形式と解析実行方式を提案した。情報システムの規模が数百ノードを超える場合であっても解析ルールの構築をより少ない手間で,かつ実用的な時間内で行えるよう,メタレベルで記述した汎用解析ルールと対象システムのトポロジーによってルールメモリを自動構築する方式を採用している。また,障害イベントに生存期間を設けることで,常に一定期間内に報告された障害イベントを対象とした障害原因解析を行え,ルールを効率的に精度よく実行できることを示した。
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分類 (2件):
分類
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設備管理  ,  人工知能 
引用文献 (15件):
  • (1) (社)日本情報システム・ユーザー協会(JUAS):「重要インフラ情報システム信頼性研究会報告書」,http://sec.ipa.go.jp/reports/20090409.html (2009)
  • (2) 市嶋洋平:「ダウンに動ぜず」,日経コンピュータ,2009.2.15号,pp. 36-51 (2009)
  • (3) 市嶋洋平・小原 忍:「障害発生! 被害拡大と復旧の分かれ目」,日経コンピュータ,2007.10.29号,pp. 44-57 (2007)
  • (4) M. Hasan, B. Sugla, and R. Viswanathan : “A Conceptual Framework for Network Management Event Correlation and Filtering Systems”, in Proc. of 6th IFIP/IEEE International Symposium on Integrated Network Management, pp. 233-246 (1999)
  • (5) V. Holub, T. Parsons, and P. O'Sullivan : “Run-Time Correlation Engine for System Monitoring and Testing”, in Proc. of the IEEE International Conference on Autonomic Computing (ICAC-09), pp. 9-17 (2009)
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