2系統間電力広域運用時における太陽光発電大量導入の発電コストへ与える影響試算

齊藤圭司; 原亮一; 北裕幸; 田中英一

文献

J-GLOBAL ID：201302295860258212 整理番号：13A1657275

2系統間電力広域運用時における太陽光発電大量導入の発電コストへ与える影響試算

Estimation of the Effect of Huge Installation of Photovoltaic Generations under Wide Area Operation of Two Interconnected Systems

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資料名：
巻： PE-13 号： 43-45.47-51.150-158.160-163 分冊4 ページ： 7-12 発行年： 2013年09月11日
JST資料番号： F0788B 資料種別：会議録 (C)
記事区分：短報発行国：日本 (JPN) 言語：日本語 (JA)

再生可能エネルギー(RE)電源の導入量が増大した場合には,従前より多くの需給調整力(調整力)が必要になる事が予想される。著者らは,その場合,個別地域単位の系統運用にとどまらず,連系する系統間で協調的に運用することが重要であると考えており,これまで,仮に連系系統同士が完全に協調的な運用(広域運用)をした場合に,配電源導入の経済的価値に対してどのような影響を与えるのかを評価・検討することを目的としてきた。本論文ではこのような検討の一環として,RE電源として太陽光発電(PV)が大量導入された場合に発電コストに与える影響を,配電源出力予測誤差や短~長周期の出力変動に対する調整力を考慮しながら発電機起動停止計画(UC)を求めることで検証した。そして,短周期変動と予測誤差を考慮したUCの定式化を行い,モデルケースを用いた数値試算例を行った。その結果,PV導入による発電コスト削減効果はPV導入量の増加に伴い減少することを確認した。また,広域運用がPVの価値向上に対して良い影響を与え得ることを示した。

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電力系統一般 , 太陽光発電

引用文献 (13件)：

経済産業省:「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法案について」,http://www.meti.go.jp/press/20110311003/20110311003.html(2011)
環境省:「再生可能エネルギー導入ポテンシャル調査報告書」,http://www.env.go.jp/earth/report/h23-03/(2011)
R. Komiyama, S. Shibata, and Y. Fujii : “Assessment of Optimal Power Generation Mix considering Extensive Variable Renewable Energy and Nationwide Power Interchange”, T. IEE Japan, Vol. 133-B, No. 3 pp.263-270 (2013-3) (in Japanese)小宮山涼一・柴田紗英子・藤井康正:「太陽光,風力発電の出力変動と地域間電力融通を考慮した最適電源構成に関する分析」,電学論B,133,3,pp.263-270(2013-3)
N. Troy, E. Denny, and M. O'Malley : “Base-Load Cycling on a System with Significant Wind Penetration”, IEEE Trans. Power Syst., Vol. 25, No. 2, pp.1088-1097 (2010-5)
Y. Udagawa, K. Ogimoto, T. Ikegami, S. Fukutome, and Y. Ikeda : “A Unit Commitment Model Considering the Partial Load Efficiency”, IEE Japan National Convention Conference, 6-027, pp. 47-48 (2013-3) (in Japanese)宇田川佑介・荻本和彦・池上貴志・福留潔・池田裕一:「火力機の部分負荷効率を考慮した起動停止計画モデルの開発」,電気学会全国大会講演論文集,6-027,pp,47-48(2013-3)

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