文献

J-GLOBAL ID：201302296359260386   整理番号：13A1542891

電気紡糸高分子ナノ繊維中のカプセル封じシクロデキストリン包接複合体によるユージノールの熱安定性の増強

Enhanced Thermal Stability of Eugenol by Cyclodextrin Inclusion Complex Encapsulated in Electrospun Polymeric Nanofibers

著者 (3件)： KAYACI Fatma (Bilkent Univ., Ankara, TUR) ,  ERTAS Yelda (Bilkent Univ., Ankara, TUR) ,  UYAR Tamer (Bilkent Univ., Ankara, TUR)
資料名： Journal of Agricultural and Food Chemistry  (Journal of Agricultural and Food Chemistry)
巻： 61  号： 34  ページ： 8156-8165  発行年： 2013年08月28日 
JST資料番号： C0251A  ISSN： 0021-8561  CODEN： JAFCAU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 食品媒介病害を防止するための食品包装材料ではそのシェルフライフの増強が求められている。ユージノール(EG)は植物から抽出される天然の香水とフレーバであり,食品包装に適した抗細菌,抗菌類および抗酸化活性をもつ。本稿では,このEG/シクロデキストリン(CD)包接複合体(IC)(EG/CD-IC)をポリビニルアルコール(PVA)ナノ繊維の電気紡糸技術により調整し,高熱安定性とEGの遅効放出を達成した。EGの安定化に適した最適CDタイプを見出すために,3種の天然シクロデキストリン(α-CD,β-CD,およびγ-CD)を用いて,EG/CD-ICを形成した。PVA/EG/α-CDナノ繊維では,非複合EGが検出され,α-CDがEG/CD-IC形成のためのホストに適さなかった。しかし,PVA/EG/β-CD-ICとPVA/EG/γ-CD-ICナノ繊維では,EGの耐久性と熱安定性がその包接複合体により増強された。ユージノールのような活性化合物の電気紡糸ナノ繊維カプセル化CD-ICはその極端に大きな表面積,CD包接複合体による活性化合物の熱安定性と遅効放出の増強のために食品工業にとり非常に有用である。

シソーラス用語： *シクロデキストリン ,  *食品包装 ,  *フェノール類 ,  *包接化合物 ,  熱安定性 ,  シェルフライフ ,  抗細菌作用 ,  酸化防止 ,  *エレクトロスピニング ,  ナノファイバ ,  カプセル封じ ,  食品工業 ,  ポリビニルアルコール ,  アリル化合物 ,  フェノールエーテル

分類 (3件)： 食品包装  (FJ02030B) ,  芳香族単環フェノール類・多価フェノール  (CF05090V) ,  その他の紡糸・製糸  (YM03050G)

物質索引 (1件)： ユージノール

タイトルに関連する用語 (9件)： 電気紡糸 ,  高分子 ,  ナノ繊維 ,  カプセル封じ ,  シクロデキストリン ,  包接複合体 ,  ユージノール ,  熱安定性 ,  増強