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J-GLOBAL ID：201302297322435816   整理番号：12A1812699

生食用サンマ加工食品からのアニサキス幼虫の検出

Anisakis larvae in the fillet of the Pacific saury Cololabis saira

著者 (4件)： 小川和夫 ((財)目黒寄生虫館) ,  巖城隆 ((財)目黒寄生虫館) ,  荒木潤 ((財)目黒寄生虫館) ,  伊藤直樹 (東北大学大学院農学研究科)
資料名： 日本水産学会誌
巻： 78  号： 6  ページ： 1193-1195 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： F0898A  ISSN： 0021-5392  CODEN： NSUGAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 根室に水揚げされたサンマのフィレ内のアニサキス寄生の有無を目視で検査した。その結果,フィレ 1 枚あたり 0.9% の寄生が認められた。虫体の形態観察とミトコンドリア Cox2 遺伝子の解析によってヒトのアニサキス症の主原因となっている Anisakis simplex sensu stricto(狭義の A. simplex)と同定された。これによって,サンマ加工食品の生食によるアニサキス感染のリスクが初めて確認された。フィレ内の虫体は目視で発見できるので,加工や調理の際に確実に取り除くことが推奨される。(著者抄録)

シソーラス用語： *サンマ ,  *水産加工 ,  *水産食品 ,  *幼虫 ,  寄生虫 ,  線虫感染症 ,  ミトコンドリア遺伝子 ,  Anisakis simplex ,  感染リスク ,  生食 ,  *アニサキス属 ,  *回虫類 ,  *無脊椎動物
準シソーラス用語： *アニサキス ,  アニサキス症 ,  *加工食品

分類 (4件)： 魚類  (FH02020K) ,  食品の汚染  (FJ01053P) ,  動物性水産食品  (FJ13020C) ,  異種生物間相互作用  (EE01050A)

引用文献 (13件)：

• 唐澤洋一. 最近の消化管アニサキス症について-第2回全国集計報告. 日本医事新報. 2008, 4386, 68-74
• 小林征洋. アニサキスアレルゲンの本体と性状. 魚介類アレルゲンの科学. 2010, 60-71
• VALENTINI, A. Genetic relationships among Anisakis species (Nematoda : Anisakidae) inferred from mitochondrial Cox2 sequences, and comparison with allozyme data. J. Parasitol. 2006, 92, 156-166
• MATTIUCCI, S. Anisakis nascettii n. sp. (Nematoda : Aniskidae) from beaked whales of the southern hemisphere : morphological description, genetic relationships between congeners and ecological data. Syst. Parasitol. 2009, 74, 199-217
• UMEHARA, A. Molecular identification of the etiological agent of the human anisakiasis in Japan. Parasitol. Internat. 2007, 56, 211-215

タイトルに関連する用語 (5件)： 生食 ,  サンマ ,  加工食品 ,  アニサキス ,  幼虫