抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
半導体製造装置や射出成形機,ロボット,工作機械等の各種産業機械に用いられているACサーボモータシステムでは,高速・高精度化のニーズに加えて,小型軽量,高機能,高信頼性,制御性向上,省エネルギー等,付加価値の要望が多様化してきている。そこで,三菱電機では2012年に次世代ACサーボモータ“HGシリーズ”とサーボアンプ“MR-J4シリーズ”を開発し,より多くの顧客要望に合致した製品の市場提供を行っている。工作機械や組立て装置を駆動させるACサーボモータでは,滑らかな運転と高速・高精度な位置決めを実現するため,トルクリプルの低さが一つの訴求点となる。今回,ロータとステータ間の磁束変化を滑らかにし,トルクリプルを低減するために,ステータ鉄心にVスキューを形成する製造技術を開発し,HGシリーズへ導入した。従来,積層ごとに異なる形状の鉄心を順送金型で成形するのは困難であったが,金型加工に柔軟性を持たせる可動金型技術の開発と,ACサーボモータシステムによる高速・高精度な駆動制御によって,高い生産性と寸法精度を確保したVスキュー鉄心の製造が可能となった。この技術は,コイル占積率と組立て性を向上させる当社独特のステータ構造である“回転連結鉄心”と相乗的に利用できるため,当社モータの更なる高品位化が実現できる。(著者抄録)