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J-GLOBAL ID：201402204722866220   整理番号：14A0666576

サゴヤシ残渣で結合したパーティクルボードの製造と寸法安定化

Manufacture and Dimensional Stabilization of Particleboard Bonded with Sago Palm Residue

著者 (3件)： 近江正陽 (東京農工大 大学院農学研究院) ,  村上晋之助 (東京農工大 農) ,  岡田菜希 (東京農工大 農)
資料名： 木材工業  (Wood Industry)
巻： 69  号： 6  ページ： 247-251  発行年： 2014年06月01日 
JST資料番号： F0206A  ISSN： 0026-8917  CODEN： MKOGA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,サゴヤシ(Metroxylon sagus Rottb.)残渣を結合剤として製造したパーティクルボード(PB)の物性を評価した。さらに,サゴヤシ残渣への無水マレイン酸(MA)添加,および製造工程に密閉プレス(SP)適用の効果を検討した。サゴヤシ残渣試料はインドネシア,東スラウェシ州産を,木材パーティクルはPB表層用針葉,広葉樹混合材パーティクルを用いた。その結果,木材パーティクルに水を添加し,サゴヤシ残渣を混合したときもっとも剥離強さ(IB)が向上した。MA添加とSP適用の組み合わせが曲げ強さの向上に有効であった。MAはIBを低下させたが,その原因はMAが結合剤を劣化させたためと推定される。吸水厚さ膨潤率(TS),吸水率(WA)については,MA,SP適用ともにTS,WAを低下させ,ボードの寸法安定性向上に有効であることがわかった。特に,SP適用によるTS値はメラミン・ユリア樹脂接着剤を使用したボードに匹敵した。

シソーラス用語： ヤシ科 ,  残留物 ,  *パーティクルボード ,  *寸法安定性 ,  架橋剤 ,  プレス ,  インドネシア共和国 ,  木材 ,  剥離試験 ,  *曲げ強さ ,  膨潤 ,  *吸水率 ,  メラミン樹脂 ,  酸素複素環化合物 ,  脂肪族カルボン酸 ,  オレフィン化合物 ,  不飽和カルボン酸 ,  カルボン酸無水物 ,  ジカルボン酸
準シソーラス用語： Metroxylon sagus Rottb. ,  *サゴヤシ ,  メラミン尿素樹脂 ,  *架橋結合剤 ,  *吸水厚さ膨潤率 ,  *残渣 ,  東スラウェシ州 ,  *剥離強さ ,  *密閉プレス ,  木材パーティクル

分類 (2件)： 改良木材  (FF05033J) ,  木材の性質・構造  (FF05020Z)

物質索引 (1件)： 無水マレイン酸

引用文献 (14件)：

• 服部順昭:木材工業,61(7),298(2006)
• 上村公浩:兵庫県森林技研報,第45号,11-14(2000)
• Umemura, K., Kawai, S.: Carbohydrate Polymers, 68 (2) , 242-248 (2007)
• Umemura, K., Kawai, S.: J. Appl. Polym. Sci., 113 (4) , 2103-2108 (2009)
• Umemura, K., Ueda, T., Sasa S. M. and Kawai, S.: J. Appl. Polym. Sci., 123 (4) , 1991-1996 (2012)

タイトルに関連する用語 (4件)： サゴヤシ ,  残渣 ,  パーティクルボード ,  寸法安定化