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J-GLOBAL ID:201402204801650577   整理番号:14A1159073

醤油粕の給与が肥育豚の発育と肉質に及ぼす影響

著者 (2件):
資料名:
号: 48  ページ: 16-23 (WEB ONLY)  発行年: 2014年03月01日 
JST資料番号: U0224A  ISSN: 0389-3553  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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県内醤油製造業者から排出された粉砕醤油粕(水分30%,塩分6.6%)を天日乾燥し,飼料原料として市販配合飼料に15%,10%,5%,0%添加配合した飼料を体重約45kgから豚に給与した。発育では,と殺時体重・日齢,1日平均増体量において有意な差は認められなかったが,飼料要求率において対照区3.29に比べ醤油粕15%区3.91,10%区3.53,5%区3.76とすべての醤油粕区で高くなった。と体成績は,格付け,背脂肪厚,ロース断面積に優位な差はなかった。醤油粕給与による食塩中毒を示すような臨床症状はなく,血液検査でのBUN,クレアチニン(Cre),Na,K,Clについて各区に優位な差はなかった。血液検査からも食塩中毒を疑うような所見はなかった。また,脳の病理検査においても,脳の外観,割面(右大脳半球の線条体,頭頂葉,側頭葉,間脳,中脳,右小脳半球)に異常は認めず,組織所見も対照区と比較して,差異は無く,食塩中毒でみられるような好酸球の浸潤や水腫のような病変も認められなかった。理化学的肉質検査では,対照区と比べ,醤油粕添加により肉色は濃く,伸展率,圧搾肉汁率は高く,加熱損失は低くなった。脂肪融点は15%区・10%区で低く,破断応力は15%区で高かった。背内層脂肪の脂肪酸組成では,醤油粕給与によりオレイン酸(C18:1)の割合が低く,リノール酸(C18:2)・リノレン酸(C18:3)の割合が高くなった。総アミノ酸16種類について各区1検体分析した結果,15%区は対照区と同等であったが,10%区・5%区はやや低かった。官能検査では,ロース肉において,全般的に醤油粕5%と10%区の評価が高く,ロースハムも全般的に醤油粕区の評価が高かった。飼料コストは,前期飼料費+後期飼料費+醤油粕(20円/kg)で試験期間中の摂取量から算出し,対照区と比較すると,醤油粕5%ではやや高く,10%以上では同程度であった。また,すべての醤油粕区の利益は同程度であったが対照区より約200円低かった。このことから,醤油粕は原料が大豆であるため添加による脂肪融点の低下に注意する必要があるが,醤油粕添加により肉等の風味の向上が期待でき,自由飲水のもとでは脱塩処理しなくとも飼料の原料として利用可能であることが示唆された。(著者抄録)
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分類 (3件):
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豚  ,  特殊飼料  ,  生肉の品質と処理 
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