抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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飽和脂肪が少なく,冷却感覚が味わえる菓子用フィリングに人気が出ている。特殊な植物油脂が差別化のかぎである。一般的な脂肪ベースのチョコレートフィリングは脂肪35~50%,乳化剤0.6%以下で,残りは乳固形分,カカオ,ナッツ,糖分,着香料などで,脂肪分は植物脂,乳脂肪,カカオバター,ナッツ油などである。おいしいフィリングにするには泡立ち安定性,口解けが良く製品のブルーム耐性の特殊な脂肪が役立ち,ヘルシーにするにはトランス脂肪がないことが要求される。口内で冷たく感じるフィリングには,ラウリン酸ベースのものと,シンメトリックな一価不飽和トリアシルグリセロールの多いオイルブレンドとがある。冷却感覚は脂肪が溶解し,室温から体温まで温められる際に生ずる。脂肪の比熱に比べて潜熱は数倍大きく,溶解が速いほど清涼感は大きくなる。その他,フィリングのレオロジー,フィリング工程,飽和脂肪低減,脂肪の多様なテクスチャー,脂肪間の相互作用,などについて記述した。