抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,沖縄本島・旧勝連間切(現うるま市勝連町)の南風原村,平安名村,内聞村,平敷屋村を対象に,明治期の資料などから村落空間の復元図を作成し,明治35・36年当時の村落空間の特徴を示し,現在に至る空間的変遷を明らかにした。研究ではまず,当時の村落空間の詳細な復元図から,往事の村落空間の特徴を明らかにした。そして,近世期に村落移動を経験した南風原村,内間村と,移動のなかった平安名村,平敷屋村とを取り上げて比較した。このうち,村落が移動した南風原村においては,居住域背後の腰当森の山林が村落全体を取り囲む構造が確認された。加えて,南風原村,内間村の地割形態は井然型が優勢で,かつ,その構造は共通して直線的であり,特に南風原村では,居住域四隅の村獅子に見られる風水的な象徴物の配置や,道路への水路併設といった計画的村落の特徴が見られた。