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J-GLOBAL ID：201402215356214259   整理番号：14A1463410

極域雪氷試料におけるダスト濃度分析法の改良と試料保存過程によるダスト濃度への影響

Improvements in methods of analyzing dust concentrations, and influence of the storage processes on dust concentrations in polar snow and ice samples

著者 (10件)： 三宅隆之 (極地研) ,  山田廣宣 (極地研) ,  山田廣宣 (新領域融合研究セ) ,  東久美子 (極地研) ,  東久美子 (総合研究大学院大) ,  倉元隆之 (極地研) ,  倉元隆之 (信州大 山岳科学総合研) ,  平林幹啓 (極地研) ,  本山秀明 (極地研) ,  本山秀明 (総合研究大学院大)
資料名： 南極資料  (Antarctic Record)
巻： 58  号： 2  ページ： 150-180  発行年： 2014年07月31日 
JST資料番号： Y0367A  ISSN： 0085-7289  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 極域雪氷試料を対象として,ダスト分析過程および分析管理の改良と,保存過程によるダスト濃度への影響の評価を行った。ダスト分析過程と分析管理の改良では,校正曲線変更に伴う粒径区分とパルス電圧閾値の変更,繰り返しの分析精度とワイパーのブランク濃度の確認,標準粒子測定によるセンサー感度変動管理を行った。ダスト分析用試料の保存容器の検討の結果,パッキンなしの15mlガラス瓶で,ダスト濃度への影響が最も低かった。ドームふじ氷床コア試料による冷蔵,凍結保存過程の検討の結果,冷蔵保存によるダスト濃度への影響は,1年間で,分析精度以内の4%以下の減少に留まった。凍結保存ではその前後でダスト濃度の増加傾向が見られ,粗大粒子の割合は減少した。これらは,凍結・融解の際のダスト粒子の変化や試料保存容器の材質などの影響が考えられる。またダスト濃度への分散剤添加の影響は,冷蔵,凍結保存に対して,明らかに保存状態を向上させているとはいえなかった。(著者抄録)

シソーラス用語： *塵埃 ,  観測所 ,  試錐コア ,  *氷コア ,  冷蔵 ,  濃度測定 ,  粒径 ,  センサ ,  凍結保存 ,  保存 ,  *氷床 ,  古気候 ,  古環境 ,  南極 ,  グリーンランド ,  氷床コア ,  試料保存 ,  ドームふじ基地 ,  *汚染物質 ,  *大気汚染物質 ,  *物質
準シソーラス用語： ドームふじ

分類 (2件)： 雪氷学  (DC08000N) ,  第四紀  (DE02070C)

引用文献 (31件)：

• ベックマン・コールター株式会社(2014):試料と分散媒,分散剤の組み合わせ. http://www.beckmancoulter.co.jp/product/product03/dispersion.htnl.
• De Angelis, M., Steffensen, J.P., Legrant, M., Clausen, H. and Hammer, C. (1997): Primary aerosol (sea salt and soil dust) deposited in Greenland ice during the last climatic cycle: comparison with east Antarctic records. J. Geophys. Res., 102, 26681-26698, doi:10.1029/97JC01298.
• Delmas, R.J. (1992): Environmental information from ice cores. Rev. Geophys., 30, 1-21, doi: 10.1029/91RG02725.
• Delmonte, B., Petit, J.R. and Maggi, V. (2002): LGM-Holocene changes and Holocene millennial-scale oscillations of dust particles in the EPICA Dome C ice core, East Antarctica. Arm. Glaciol., 35, 306-312.
• Delmonte, B., Andersson, P.S., Hansson, M., Schöberg, H., Petit, J.R., Basile-Doelsch, I. and Maggi, V. (2008): Aeolian dust in East Antarctica (EPICA-Dome C and Vostok): provenance during glacial ages over the last 800 kyr. Geophys. Res. Lett., 35, L07703, doi:10.1029/2008GL033382.

タイトルに関連する用語 (7件)： 極域 ,  雪氷 ,  試料 ,  ダスト ,  分析法 ,  試料保存 ,  過程