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J-GLOBAL ID：201402216181752313   整理番号：14A0194973

観測記録から推測される地盤-構造物の動的相互作用による建物応答低減効果

REDUCTION EFFECT OF BUILDING STRUCTURE RESPONSE BY DYNAMIC SOIL-STRUCTURE INTERACTION EVALUATED FROM OBSERVED STRONG MOTION

著者 (6件)： 岡野創 (小堀鐸二研) ,  小豆畑達哉 (国土技術政策総合研) ,  井上波彦 (国土技術政策総合研) ,  飯場正紀 (建築研) ,  鹿嶋俊英 (建築研) ,  酒向裕司 (小堀鐸二研)
資料名： 日本建築学会構造系論文集  (Journal of Structural and Construction Engineering (Transactions of AIJ))
号： 696  ページ： 237-246  発行年： 2014年02月28日 
JST資料番号： F0393B  ISSN： 1340-4202  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 観測記録を慣性(II)と入力(KI)の相互作用に分解するために必要な最低限の要素を取り込んだ解析モデルを設定して,観測記録からモデル諸元を設定する方法を試みた。解析には地盤-建物連成系の基本的な挙動を表すモデルとして,建物を1質点で表したスウェイモデルとSRモデルを用いた。提案手法をRC造6階建て学校建物とRC造5階建て集合住宅に適用して検討した。得られた主な結論は,1)観測記録に入力損失の影響が含まれる場合は,同定パラメータに入力損失の影響を含める必要がある,2)定常ランダム応答を用いて,入力および慣性の相互作用による建物相対変位の低減効果を表示する方法を示した,3)検討した2例の杭基礎建物では,慣性の相互作用による建物応答の低減効果の方が,入力の相互作用による低減効果より大きかった。

シソーラス用語： *地盤構造物相互作用 ,  *地震記象 ,  *システム同定 ,  *地震応答 ,  不規則振動 ,  大地震 ,  質点系 ,  2011年東北地方太平洋沖地震
準シソーラス用語： 地震記録 ,  ランダム振動

分類 (3件)： 構造設計一般  (RA04010E) ,  建築物の耐震,免震,制震,防振  (RB01035P) ,  地震学一般  (DC03020A)

引用文献 (8件)：

• 1) 小島宏章,福和伸夫,飛田潤:強震観測・常時微動計測に基づく中低層建物の入力損失効果に関する研究、日本建築学会構造系論文集,第587号,pp.77-84,2005.1.
• 2) 原口 圭,神田 順,稲垣光剛:常時微動測定による中低層建物を対象とした地盤・建物相互作用系の同定手法,日本建築学会構造系論文集,第564号,pp.31-37,2003.2
• 3) 飯場正紀,田守伸一郎,鹿嶋俊英:2011年東北地方太平洋沖地震における建物と地盤の地震観測に基づく相互作用特性,第9回構造物と地盤の動的相互作用シンポジウム,2013.01.13
• 4) 原田隆典,久保慶三郎,片山恒雄:有効地震動の計算式とその実測例による検討,土木学会論文集,第362号/I-4,pp.435-440,1985.10
• 5) 池浦友則:鉛直アレー観測点間で相関する地震動成分の地盤伝達関数,日本地震工学会論文集,第9巻,第1号,pp.65-82,2009

タイトルに関連する用語 (8件)： 観測記録 ,  推測 ,  地盤 ,  構造物 ,  動的相互作用 ,  建物 ,  応答 ,  低減効果