文献

J-GLOBAL ID：201402216591800935   整理番号：14A0288135

確率分布表現されたマルコフ連鎖モデルによる劣化予測区間の導出とベイズ理論による個体劣化特性の反映

Derivation of deterioration prediction interval with stochastic Markov Chain model and Bayes estimation of individual deterioration characteristics of bridge

著者 (3件)： 全邦釘 (愛媛大学 工学部環境建設工学科) ,  瀬戸大輔 (愛媛大学大学院 理工学研究科生産環境工学専攻) ,  大賀水田生 (愛媛大学 工学部環境建設工学科)
資料名： 土木学会論文集 A2(応用力学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. A2 (Applied Mechanics) (Web))
巻： 68  号： 2  ページ： I.771-I.781 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： U0102B  ISSN： 2185-4661  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 経年劣化した橋梁の増加に伴い劣化予測手法として,マルコフ連鎖モデルに基づき,従来のような劣化曲線ではなく劣化予測区間を導出する新しい橋梁劣化予測法を構築した。また,ベイズ理論を用いて個体劣化特性を反映する手法も構築した。類似構造の橋梁群のグループ劣化特性を事前分布,着目している橋梁の点検結果が実現する確率を尤度関数とし,これらの積に比例する関数として遷移確率の事後分布を求めた。そしてメトロポリス法により事後分布からのサンプリングを行い,グループ劣化特性だけではなく個体劣化特性についても反映した劣化区間を数値的に導出した。その結果,点検結果が少ない場合でも,類似構造の橋梁群のグループ劣化特性を生かし,点検結果が少ないなりに信頼区間を導出し,どの程度まで誤差が生じ得るを明らかにした。

シソーラス用語： *橋 ,  *老朽化 ,  予測 ,  Markov連鎖 ,  解析モデル ,  Bayes推定 ,  モンテカルロ法 ,  *予測モデル ,  遷移確率 ,  確率分布 ,  モデル
準シソーラス用語： Markov連鎖モデル ,  メトロポリス法 ,  劣化予測

分類 (1件)： 橋梁の破壊,保守,その他  (RC06080X)

引用文献 (37件)：

• 小澤隆:道路維持管理の現状と課題,レファレンス, Vol.57,No. 4,pp.53-70,2007.
• Wirahadikusumah, R., Abraham, D. and Iseley, T.: Challenging issues in modeling deterioration of combined sewers, Journal of infrastructure systems, Vol.7, No.2, pp.77-84, 2001.
• Adams, T. M. and Kang, M. M. K.: Sensitivity Analysis of Bridge Health Index to Element Failure Costs and Conditions, Midwest Regional University Transportation Center, Report MRUTC 08-07, 2009.
• 山本稔晴,齋藤善之,澁谷直隆,杉本博之:補修後の橋梁部材の劣化曲線に関する一考察,土木学会第66回年次学術講演会,I-609,2011.
• Greene, W. H.: Econometric analysis, MacMillan Publishing Co., New York, 1990.

タイトルに関連する用語 (7件)： 確率分布 ,  表現 ,  マルコフ連鎖モデル ,  劣化予測 ,  導出 ,  ベイズ理論 ,  個体