抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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米国を中心に提唱された,国際輸送における規制の大幅緩和(事実上の規制撤廃)を目指したオープンスカイの批准は,今や国際輸送においては「標準的」な方式になりつつある。その意味で,本稿では首都圏空港システムにおける羽田空港の再国際化がもたらした成田空港との棲み分けにおける問題点と課題を考える。羽田空港の再国際化により,成田空港における国際線利用は92.9%から78.5%まで下がったことによる成田空港の経営への影響が認められるが,トランジット利用に限定すれば,成田空港は依然として機能している。このように羽田空港の再国際化により成田空港の国際線におけるシェアは減少しているが,内際乗り継ぎ空港(ゲートウェイ)としては羽田空港と成田空港で分担し,同一空港での乗り継ぎ割合は上昇したと推察できる。首都圏空港システムを考えた場合,羽田空港の拡張が困難な現状を鑑みると,今後の航空需要の増大に対応して,ビジネスジェットの誘致が都市の競争力を高めると思われる。ゆえに空港の棲み分け方策の一つとしてビジネスジェットを成田空港・羽田空港から機能的に分離し,第3空港を設置することが有効であると考える。