抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
落葉性広葉樹環孔材では,当年のみ水分通道機能をもつ孔圏道管形成が当年の成長にとって非常に重要である。これまで休眠期の樹幹に対する局所的加温処理および摘芽処理を行い,当年最初の孔圏道管形成は樹幹周囲の気温上昇により誘導され,芽や当年シュートの成長が当年孔圏道管の数や大きさに影響を与える可能性が示唆された。本研究では,局所的加温処理および摘芽処理下で形成された当年最初の孔圏道管の位置について処理間に違いがあるかを調べた。自然条件下,局所的加温処理下および局所的加温+摘芽処理下で形成された当年最初の孔圏道管の位置を光学顕微鏡下で観察したところ,当年最初に形成される道管は前年の孔圏外道管の配列と同じ放射方向列に形成されるという一定のパターンがみとめられた。このことから,形成層中で道管への分化が決定されている形成層細胞が存在する,もしくは形成層細胞が道管に分化しやすい領域がある可能性が示唆された。(著者抄録)