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J-GLOBAL ID：201402221377752722   整理番号：14A0341354

新機能性材料の主役たち VOL.67 植物由来未利用資源を用いた反応性グリーンポリマー

著者 (1件)： 森長久豊 (高知工高専)
資料名： コンバーテック  (Convertech)
巻： 42  号： 3  ページ： 60-61  発行年： 2014年03月15日 
JST資料番号： Y0873A  ISSN： 0911-2316  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では,筆者等の植物由来の未利用資源を用いた反応性ポリマの開発について述べた。持続性社会形成のためには,石油資源に依存しない再生可能資源であるバイオマスを原料とした材料合成が益々注目を浴びるであろう。従来の植物由来ポリマと言えば,ポリ乳酸に代表される生分解性がその特徴の1つとして知られている。「植物由来」に加えて,機能性材料への変換が可能な反応性ポリマを開発した。柚子の搾り粕を有効活用する中で,ビニリデン基とエポキシ基を有するリモネンオキシドの活用を試みた。今回は,ビニリデン基をラジカル重合することで,側鎖にエポキシ基を有する反応性ポリマの開発を試みた。当初,ビニリデン基の重合性が低く単独重合は進行しなかった。其処で石油由来のアクリレート基と共重合して反応性ポリマの合成に成功した。今後,100%植物由来の反応性ポリマの開発を目指したい。1)はじめに,2)植物由来未利用資源を原料とする反応性ポリマ,3)機能性材料としての応用,4)おわりに。

シソーラス用語： *機能材料 ,  *プラスチック ,  *反応性高分子 ,  生分解性高分子 ,  ポリ乳酸 ,  ユズ ,  食品副産物 ,  利用 ,  *単環モノテルペン ,  *アルケニル基 ,  *環状エーテル ,  カルボン酸エステル ,  共重合
準シソーラス用語： アクリル酸エステル ,  *エポキシ基 ,  グリーンプラスチック ,  *バイオマスプラスチック ,  搾り粕 ,  *植物由来プラスチック ,  有効活用

分類 (5件)： 共重合  (CG04030D) ,  モノテルペン,セスキテルペン  (CF10022A) ,  高分子と低分子との反応  (CG03020L) ,  生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y) ,  脂肪族カルボン酸エステル・カルボン酸無水物・酸ハロゲン化物・アシルペルオキシド  (CF03210P)

物質索引 (1件)： リモネンオキシド

引用文献 (5件)：

• 吉田泰彦、萩原時男、竹市 力、手塚育志、米澤宜行、長崎幸夫、石井 茂 : 高分子材料化学, 三共出版(2009)
• 木村良晴、中嶋 元 : 機能材料, Vol.28, No.5, 14-21 (2008)
• Nguyen Thi Lan-Phi, Tomoko Shimamura, Hiroyuki Ukeda, Masayoshi Sawamura : Chemical and aroma profiles of yuzu (Citrus junos) peel oils of different cultivars, Food Chemistry, 115, 1042-1047 (2009)
• Hisatoyo Morinaga, Yoshihide Kiyokawa, Mei Kataoka, Junya Masuda, Daisuke Nagai : Synthesis of partially biobased polymerbearing reactive epoxy groups in the side chains by radical copolymerization of limonene oxide with methyl acrylate, Polymer Bulletin, Vol.70, Issue 4, pp.1113-1123 (2013)
• 森長 久豊、清川由英 : エポキシ基を側鎖に有する植物由来両親媒性共重合体の合成とそのネットワーク化, 第61回高分子討論会予稿集, p.5207 (2012)

タイトルに関連する用語 (6件)： 機能性材料 ,  植物 ,  未利用資源 ,  反応性 ,  グリーン ,  ポリマー