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J-GLOBAL ID：201402222164495617   整理番号：14A0470738

〈天然ナノファイバー・バイオ材料〉セルロースナノファイバーの加水分解触媒活性

著者 (1件)： 芹澤武 (東京工大 大学院理工学研究科)
資料名： 繊維学会誌  (Journal of the Society of Fiber Science and Technology, Japan)
巻： 69  号： 5  ページ： P.135-P.138  発行年： 2013年05月10日 
JST資料番号： F0278A  ISSN： 0037-9875  CODEN： SENGA5  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： セルロースは生体に対する毒性が低く,生物学的に不活性である。一方で塩酸処理したセルロースナノファイバー(CNF)は天然の酵素に似た加水分解活性を有していることが分かった。本稿ではCNFが示すこの意外な性質について取り上げ,その研究の一部を紹介した。まず,加水分解触媒として機能するセルロースナノファイバーに関し,CNF共存化と非共存化の加水分解反応速度定数(約10倍),CNFの繰返し利用可能性を調べた(可能)。次いで,加水分解活性の検証と反応パラメータの解析では,モデルエステル基質に対する活性(不純物の混入無し),CNFの由来への依存性を調べた(強く依存)。次いで,エステル以外の一連のモデル基質に対する加水分解活性を検討した。さらに,ウイルスのコートタンパク質に対する加水分解活性も調べ,生物試料を不活性化する新たな機能材料として利用できる可能性が明らかになった。

シソーラス用語： *ナノファイバ ,  *セルロース繊維 ,  加水分解 ,  反応性 ,  *触媒活性 ,  触媒 ,  反応速度定数 ,  パラメータ ,  ウイルスタンパク質 ,  不活性化 ,  天然材料 ,  医用素材
準シソーラス用語： ウイルス不活性化 ,  *コート蛋白質 ,  *セルロースナノファイバー ,  バイオマテリアル ,  *加水分解活性 ,  *反応パラメータ

分類 (2件)： その他の紡糸・製糸  (YM03050G) ,  繊維材料一般  (YM01070O)

引用文献 (6件)：

• HABIBI, Y. Chem. Rev. 2010, 110, 3479
• SERIZAWA, T. Biomacromolecules. 2013, 14, 613
• SERIZAWA, T. J. Mater. Chem. 2011, 21, 10252
• SAWADA, T. Chem. Rec
• 平成25年度繊維学会年次大会要旨

タイトルに関連する用語 (4件)： ナノファイバー ,  セルロースナノファイバー ,  加水分解 ,  触媒活性