抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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筆者らは文字(テキスト)による技術知識の理解に関して,学習のためのプロンプト(=太字化,○つけなどの学習認知を促進する手がかり刺激)が学習者の学習効果に対してどのような影響を与えるかについて実験的に検証してきた。先報で大学生と中学1年生を対象に,技術知識を用いた宣言的知識と手続き的知識の理解において,ペーパーベースの学習とディスプレイベースの学習で,プロンプトがどのように学習効果に影響するかを比較した。その検証と学齢による差異を調べるため,本報では高校1年生に同様の実験を行い,3学齢へのプロンプトの影響の学齢別比較を行った。その結果,ペーパーベースの学習では,太字化,線引きなどのプロンプトはある程度有効であること,ディスプレイベースの学習では,マウスでのプロンプト付加作業は,マウス操作に心的エネルギーを傾注するためむしろ学習に負の効果があることが高校生についても検証された。(著者抄録)