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J-GLOBAL ID：201402224637818896   整理番号：14A0672015

都市の集中豪雨の数値シミュレーションと対策

著者 (3件)： 神田学 (東京工大 大学院理工学研究科) ,  仲吉信人 (東京工大 大学院理工学研究科) ,  VARQUEZ Alvin Christopher G. (東京工大 大学院理工学研究科)
資料名： 天気
巻： 61  号： 5  ページ： 362-370  発行年： 2014年05月31日 
JST資料番号： F0064A  ISSN： 0546-0921  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 都市の集中豪雨に対する横断的アプローチの必要性として,当該研究の現状を説明し,詳細な工学的パラメタリゼーション導入の必要性を指摘した。都市影響を考慮した関東夏季の集中豪雨解析に関して当該豪雨発生日を抽出し,使用したWRFモデルの概要を述べた。都市がメソ前線の進行に及ぼす遅延効果を,2004年8月10日の東京湾海風の進入の事例で説明した。降雨の都市影響を2005~2008年の15降雨事例の解析結果から,正・負の影響の地理的分布を示した。また,発達する降雨セルに対する都市の直接的影響に関して,外部発生した大きなメソ降雨系が都市を通過する際にバッファ効果によって降雨が強化することを示した。都市域における豪雨対策の基本は,浸透面を増やし,土壌の貯水能力を高め,出水を遅らせる事に尽きると結論した。

シソーラス用語： 都市 ,  *集中豪雨 ,  関東地方 ,  降雨量 ,  地理的分布 ,  洪水 ,  *都市気象 ,  シミュレーション ,  災害対策
準シソーラス用語： 数値シミュレーション

分類 (2件)： 中小規模擾乱,降水特性  (DC05120X) ,  局地循環,気流  (DC05090N)

引用文献 (23件)：

• Bornstein, R. and Q. Lin, 2000: Urban heat islands and summertime convective thunderstorms in Atlanta: Three case studies. Atmos. Environ., 34, 507-516.
• Fujibe F., 1987: Weekday-weekend differences of urban climates Part 1: Temporal variation of air temperature and other meteorological parameters in the central part of Tokyo. J. Meteor. Soc. Japan, 65, 923-929.
• 藤部文昭,1998:東京における降水の空間偏差と経年変化の実態.天気,45,7-18.
• 藤部文昭,坂上公平,中鉢幸悦,山下浩史,2002:東京23区における夏季高温日午後の短時間強雨に先立つ地上風系の特徴.天気,49,395-405.
• Fujibe, F., H. Togawa and M. Sakata, 2009: Long-term change and spatial anomaly of warm season afternoon precipitation in Tokyo. SOLA, 5, 17-20.

タイトルに関連する用語 (4件)： 都市 ,  集中豪雨 ,  数値シミュレーション ,  対策