文献
J-GLOBAL ID:201402229296934134   整理番号:14A1231893

豚枝肉価格の変動の要因分析と近年の季節変動

著者 (1件):
資料名:
巻: 51  号:ページ: 168-175  発行年: 2014年09月30日 
JST資料番号: Y0196A  ISSN: 0913-882X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
経営診断における豚枝肉販売単価の個人差は大きく,多くの養豚経営診断事例から収益の変動係数が大きくみられる。分娩回数が平均以上で子豚生産頭数の多い農場,肉豚生産原価が低くて技術指標がグループの中でトップクラスの農場であっても出荷時期の販売単価が低いために,収益は必ずしもトップクラスであるとはいえない場合がある。枝肉単価が収益性の格差を大きく左右しているが,どのような要因に影響を受けているのであろうか。生産,流通,可処分所得,気温などに関する25変数を用いて,その相関行列および主成分分析から変動要因の関連性や動向について検討した。その結果,豚枝肉上物価格は同中物価格,肥育豚生産費,子豚購入価格,CIF輸入豚肉価格との間に正の相関があり,牛肉消費量,鶏肉消費量,豚肉推定出回り量,豚肉輸入量,可処分所得,豚肉消費量との間に負の相関がみられた。主成分分析の結果,第I主成分は豚枝肉流通要因,弟II主成分は豚肉生産要因,第III主成分は気温と枝肉規格要因,第IV主成分はさんま漁獲量と所得要因,第V主成分は牛肉消費要因の5合成変量を抽出した。食肉流通統計から東京都中央卸売市場(以下東京市場という)のデータからは,豚枝肉1kg当たり単価は月別にみると短期間に大きく変動し,夏期は高騰して秋期・冬期に低迷するなど出荷時期による季節間の格差がみられる。夏期の高温で繁殖成績が悪くなることによって春先の子豚が減少して高騰し,また,夏期の高温下の肉豚生産性の低下によって豚枝肉価格はさらに高騰し,秋期に涼しくなって肉豚出荷量が回復すると枝肉価格が下落する。このような季節に伴う生理的変化により,豚枝肉価格は周期的変動を呈している。その他にはBSE,口蹄疫,鳥インフルエンザ等海外悪性伝染病発生,さらには福島原発事故の影響による代替需要がみられ,豚枝肉価格は鶏肉と牛肉の需要量に大きく影響を受けることがある。(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
豚  ,  食肉一般  ,  農業経済,農業経営 
引用文献 (12件):
  • ARMSTRONG, D., J.H. BRITT and N.M. COX : 1986, Seasonal differences in function of the hypothalamic hyperphysical-ovarian axis in weaned precipitous sows, J. Reprod. Fertil., 78, 11-20.
  • 出村克彦: 1979, 「豚の循環変動とその理論」, 食肉経済の周期変動, 55-139, 明文書房, 東京.
  • 石橋喜美子: 2009, 牛肉の家庭内消費-年齢・世帯収入などからみた牛肉の消費傾向-, 畜産の情報, (236), 60-67.
  • 鹿熊俊明・中村 誠・佐野 修:1965,四季別による豚の繁殖成績の比較, 日豚研誌, 2, 30-31.
  • 鹿熊俊明・鈴木重義・矢口重雄:1974, 豚産肉能力及ぼす品種・性・環境要因の効果, 日豚研誌, 11, 37.
もっと見る
タイトルに関連する用語 (5件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る