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J-GLOBAL ID：201402230055770651   整理番号：14A1307612

劣化音声認識における単語の音響的連続性とモーラ遷移情報の影響の評価

著者 (5件)： 森本隆司 (和歌山大 システム工) ,  森本隆司 (リオン) ,  入野俊夫 (和歌山大 システム工) ,  西村竜一 (和歌山大 システム工) ,  河原英紀 (和歌山大 システム工)
資料名： 日本音響学会誌  (Journal of the Acoustical Society of Japan)
巻： 70  号： 11  ページ： 578-588  発行年： 2014年11月01日 
JST資料番号： G0162A  ISSN： 0369-4232  CODEN： NIOGAH  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 模擬難聴を実現する一手段として劣化音声を用いることが考えられている。日常会話における聴取特性を調べたい場合,単音節ではなく単語以上の単位の音声を使うことが望ましい。しかし,音声発話に伴う調音や韻律の連続性や心的辞書内のモーラ遷移情報がどの程度結果に影響しているか分かっていない。そこで本研究では,単語了解度試験用リストFW03中の低親密度単語の劣化音声における音響的な連続性やモーラ遷移情報の影響を評価することを試みた。まず,自然発話単語の劣化音声の聴取実験の結果と対比するために,単音節を有意味あるいは無意味に並ぶようにした単音節系列劣化音声を用いた聴取実験を行った。更に,自動音声認識器を用いて自然発話単語における劣化音声の認識実験を行い,人間の聴取実験結果と対比して考察した。この結果,人間でも自動音声認識器で抽出可能な音響的な連続性やモーラ遷移情報に支えられて劣化音声を認識していることが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： *音声認識 ,  連続音声認識 ,  音韻論 ,  調音 ,  *難聴 ,  実験 ,  装置 ,  モデル ,  言語モデル ,  単語 ,  音節 ,  音素
準シソーラス用語： 韻律 ,  音響モデル ,  音声認識装置 ,  自動音声認識 ,  聴取実験 ,  劣化音声 ,  単語了解度 ,  STRAIGHT

分類 (1件)： パターン認識  (JE07000S)

引用文献 (21件)：

• M. ter Keurs, J.M. Festen and R. Plomp, "Effect of spectral envelope smearing on speech reception. I," J. Acoust. Soc. Am., 93, 2872-2880 (1992).
• M. ter Keurs, J.M. Festen and R. Plomp, "Effect of spectral envelope smearing on speech reception. II," J. Acoust. Soc. Am., 93, 1557-1552 (1993).
• B.C.J. Moore, B.R. Glasberg and A. Simpson, Evaluation of a method of simulating reduced frequency selectivity,″ J. Acoust. Soc. Am., 91, 3402-3423(1992).
• T. Bear and B.C.J. Moore, "Effects of spectral smearing on the intelligibility of sentences in noise," J. Acoust. Soc. Am., 94, 1229-1241(1992).
• T. Bear and B.C.J. Moore, "Effects of spectral smearing on the intelligibility of sentences in the presence of interfering speech," J. Acoust. Soc. Am., 95, 2277-2280 (1994).

タイトルに関連する用語 (7件)： 音声認識 ,  単語 ,  音響 ,  連続性 ,  モーラ ,  遷移 ,  影響の評価