抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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超高速・大容量5G無線アクセスネットワークを実現するため,ファントムセルコンセプトに基づいて高周波数帯スモールセルを導入し,さらに基地局をMassive MIMO化することで超高速伝送を実現する検討が行われている。従来の検討では,400MHzの信号帯域幅において256素子の一様平面アレーを用いたMassive MIMOにより20GHz帯20Gbps伝送の実現性について評価が行われている。本報告では,下り回線における基地局や端末のアンテナ高を考慮し,総送信電力30dBmにおけるリンクバジェットに基づいて,受信端末における平均信号対雑音電力比を算出し,さらに,その環境においてリンクレベルシミュレーションにより適応変調符号化とランクアダプテーションを適用したときのスループット特性を示す。基地局アンテナ高を10m,5m,2.5m,端末のアンテナ高を1.5mとしたときの10Gbps及び20Gbpsを実現できるセル半径を明らかにする。また,天頂角と方位角における放射・到来角度の影響を示し,特に,基地局アンテナ高が5mにおいてアンテナをチルトすることで,基地局周辺のスループットを向上できることを示す。さらに,電車等の同一移動体に多数の端末が収容されているグループモビリティでは,それに対する無線バックホール(ムービングバックホール)として,受信側に64素子一様平面アレーのMassive MIMOを導入し,基地局設置位置を変えたときのリンクレベルシミュレーションにより無線バックホールのスループット特性を明らかにする。(著者抄録)