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J-GLOBAL ID:201402232433728122   整理番号:14A0810031

小学校4年生の水への熱の伝わり方の概念形成に関する事例研究-「ものの温まり方」単元における概念の関連から-

A Case Study on the Concept Formation of how Heat is Conducted in Water in the 4th Grade of Elementary School-From Related Concepts to be Learned in a Unit on “How to Warm up Things”-
著者 (3件):
資料名:
巻: 55  号:ページ: 27-36  発行年: 2014年06月12日 
JST資料番号: L6042A  ISSN: 1345-2614  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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小学校4年生「ものの温まり方」単元において,金属への熱の伝わり方は,児童にとって科学的な概念を形成しやすい学習事項である。しかし,水への熱の伝わり方は,科学的な概念を形成することが困難である。特に,水の動きと温度変化を同一の実験で理解さることは難しく,多くの児童は,動きにのみ着目した「回転モデル」となった。その後,サーモインク液を使い温度変化のみを観察させた。その結果,既有概念に観察事象を組み入れようとする「様々な概念モデル」が出現した。ただし,遅延テストでは「回転モデル」に戻った。「回転モデル」は,印象の強い安定的なモデルと考えられる。一方「様々な概念モデル」は,既有概念と観察事象との整合がしにくい不安定なモデルと考えられる。そのため,時間と共に消滅したと推測できる。この点から,既有概念と観察事象との差異を明らかにする活動の必要性が示唆された。本実践では,水への熱の伝わり方に関する表現について,矢印記述だけでなく,時系列塗り潰し記述を併用することの必要性が示唆された。また,簡略化された矢印記述によって,観察とは異なった概念モデルが形成される例が示された。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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科学技術教育  ,  比熱・熱伝導一般 
引用文献 (18件):
  • 相場博明・柊原礼士(2009)「小学校4年「水のあたたまり方」における誤概念と「サーモインク」教材の有効性」『理科教育学研究』第49巻, 第3号, 1-11.
  • 藤田剛史(1998)「概念形成」日本理科教育学会編『キーワードから探るこれからの理科教育』東洋館出版社, 140-145.
  • 稲垣成哲(2013)「理科における学力-60周年記念シンポジウムを振り返って-」『理科の教育 平成25年3月号』東洋館出版社, 9-12.
  • 平野大二郎・和田一郎・森本信也(2013)「理科授業において思考と表現を深化させる指導と評価に関する研究(4)-アニメーション描画によるエネルギー概念の構築-」『日本理科教育学会 第63回全国大会論文集』, 305.
  • 日置光久(2012)「小学校の教育課程が目指す学力」日本理科教育学会編『今こそ理科の学力を問う 新しい学力を育成する視点』東洋館出版社, 138-143.
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