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J-GLOBAL ID：201402233032510619   整理番号：14A0231830

木材の水分およびガス吸着性能に及ぼす乾湿繰り返し処理の影響

Effects of Repeated Wet-and-dry Treatments on Water and Gas Adsorption Performance of Wood

著者 (5件)： 鳥羽景介 (岐阜大学複合材料研究センター) ,  中井毅尚 (島根大学大学院総合理工学研究科) ,  山本浩之 (名古屋大学大学院生命農学研究科) ,  吉田正人 (名古屋大学大学院生命農学研究科) ,  西尾信洋 (島根大学大学院総合理工学研究科)
資料名： 木材学会誌  (Journal of the Japan Wood Research Society)
巻： 59  号： 6  ページ： 334-338 (J-STAGE)  発行年： 2013年 
JST資料番号： F0852A  ISSN： 0021-4795  CODEN： MKZGA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： スギ(Cryptomeria japonica D. Don)から作製した木口板,柾目板の試験片に対し,室温(20°C)と高温(105°C)の2つの条件下で絶乾状態と飽水状態とを3回,および6回繰り返す乾湿繰り返し処理を行った。これらの試験片を用いて,7種類の飽和塩を用いた水分吸着試験と窒素ガスを用いたガス吸着試験を行った。水分吸着試験の結果,平衡含水率は熱の影響や試験片に関係なく,乾湿繰り返し処理の処理回数の増加とともに減少した。また,窒素ガス吸着試験の結果,乾湿繰り返し処理の処理回数の増加とともにガス吸着量は増加し,とくに柾目板の試験片で顕著であった。以上の結果から,細胞壁に対し乾湿繰り返し処理を行ったことで,ミクロレベルでは非結晶性セルロースなどの親水性の領域の減少が,サブミクロンレベルでは細胞壁中に亀裂や細孔が生じたと考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： 乾燥 ,  含水量 ,  細胞壁 ,  表面 ,  *スギ ,  木材 ,  *吸着 ,  気体 ,  *乾湿繰返し試験
準シソーラス用語： *ガス吸着 ,  水分吸着 ,  窒素ガス ,  木の細胞壁

分類 (1件)： 木材の性質・構造  (FF05020Z)

引用文献 (15件)：

• 1) Cave, I. D.: The longitudinal Young's modulus of Pinus radiata. Wood Sci. Technol. 3, 40-48 (1969) .
• 2) Maylan, B. A.: The influence of microfibril angle on the longitudinal shrinkage-moisture content relationship. Wood Sci. Technol. 6, 293-301 (1972) .
• 3) たとえば, 岡野 健, 祖父江信夫:“木材科学ハンドブック”, 朝倉書店, 東京, 2006, pp.117-130.
• 4) 祖父江信夫, 柴田芳孝, 水沢 武:X線測定による木材の収縮過程における結晶格子ひずみ. 木材学会誌 38, 336-341(1992) .
• 5) Abe, K., Yamamoto, H.: Mechanical interaction between cellulose microfibril and matrix substance in wood cell wall determined by X-ray diffraction. J. Wood Sci. 51, 335-338 (2005) .

タイトルに関連する用語 (3件)： 木材 ,  水分 ,  ガス吸着性能