抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
物理に対する関心の差が男女に存在することは,海外の研究ではジェンダーギャップ問題として知られ,この10年ほど多くの研究がある。最近Madsenらは,次式で定義されるジェンダーギャップ値(G値),G=男子学生の平均正答率(%)-女子学生の平均正答率(%)を米英19の大学・授業で比較し,ほとんど全てのデータでG>0となることを報告にまとめた。東京学芸大学では,「力の概念を問う」問題で同様の調査を行ったが,その結果は,英米と同様にG値は10%前後となった。ジェンダーギャップは多くの因子が重なった結果であり,その解消は簡単ではない。しかし,物理の学習観や教材はこれまで男性の視点から形成されてきたことも一因であり,教科書や教材にジェンダーギャップを生み出す要素がないか否かを小学校段階から徹底的に見直す必要がある。