抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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指差喚呼がエラー防止効果を持つ理由として次の5つが挙げられている。1)指差による視線停留効果,2)指差による反応遅延の焦燥反応抑制効果,3)喚呼の記憶強化効果,4)指差喚呼によるエラー気づき効果,5)指差喚呼による覚醒効果。しかし,この中には実験的に検証されていない効果や検証が不十分の効果も含まれている。そこで,本研究では,これら5つのエラー防止効果を実験的に検証した。各効果の検証の方法と得られた結果について考察した。概括すると,明確な結果が得られた効果もあれば,そうでないものもあった。それぞれのエラー防止効果についてさらにデータを蓄積する必要がある。一方で,体系的にエラー防止効果の検証を試みたという点で,本研究は指差喚呼のエラー防止効果の解明に貢献した。どういった効果によってエラーが低減するかを教育することによって現場作業者は納得感を持って指差喚呼を行うことができる。