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J-GLOBAL ID：201402236253022219   整理番号：14A1125770

紀伊半島におけるコイズミエグリトビケラNeophylax koizumi(Iwata)(トビケラ目,クロツツトビケラ科)の新産地

New locality of Neophylax koizumi (Iwata)(Trichoptera, Uenoidae) in the Kii Peninsula

著者 (6件)： 平祥和 (大阪府大 高等教育推進機構) ,  竹門康弘 (京大 防災研 水資源環境研究セ) ,  谷田一三 (大阪府大 大学院理学系研究科) ,  脇村圭 (大阪府大 高等教育推進機構) ,  加藤幹男 (大阪府大 高等教育推進機構) ,  加藤幹男 (大阪府大 大学院理学系研究科)
資料名： 陸水学雑誌  (Japanese Journal of Limnology)
巻： 75  号： 3  ページ： 173-177  発行年： 2014年09月12日 
JST資料番号： G0180A  ISSN： 0021-5104  CODEN： RIZAA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 愛知県において漁業害虫として注目されるコイズミエグリトビケラNeophylax koizumi(Iwata)は,本州の東北地方から本州中部にかけて分布し,愛知県の寒狭川はこれまで確認された地域の中で最も西の河川であった。本稿において,愛知県寒狭川から約180km西に位置する,紀伊半島紀ノ川水系の1支流である和歌山県丹生川から本種の幼虫が採集されたことを報告する。このコイズミエグリトビケラの幼虫には,後胸および腹部第1節の腹面中央にキチン板がないことから,本州西部や紀伊半島から記録されている近縁種のNeophylax sp.NAの幼虫とは明確に区別できる。コイズミエグリトビケラの新産地として,紀伊半島北部の丹生川が加わり,愛知県よりもさらに西にも本種が分布することが確認された。(著者抄録)

シソーラス用語： *半島 ,  *トビケラ類 ,  幼虫 ,  和歌山県 ,  河川 ,  害虫 ,  生息場所
準シソーラス用語： *コイズミエグリトビケラ ,  トビケラ目 ,  *紀伊半島 ,  漁業害虫 ,  新産地 ,  丹生川

分類 (1件)： 個体群生態学  (EE03030S)

引用文献 (11件)：

• 赤木都恵(1962):エグリトビケラ科幼虫1種.関西自然科学,15:41.
• 河川環境データベース(2007-2010):コイズミエグリトビケラの分布表,国土交通省. http://mizukoku.nilim.ga.jp/ksnkankyo/01/index.files/bunpuhyou.jsp?syu=2&syuname=0,57646,0,コイズミエグリトビケラ.(2014年2月6日確認)
• Kobayashi, T. (1941): The Sakawa organic cycle and its bearing on the origin of the Japanese Islands. Journal of the Faculty of Science, University of Tokyo, 2: 5-7.
• 三橋弘宗(2000):アツバエグリトビケラ属2種の流程分布,生活史および微生息場所.陸水学雑誌,61:251-258.
• Mitsuhashi, H., T. Nozaki, and K. Tanida (2000): Taxonomic notes on Neophylax koizumii (Iwata 1927) (Trichoptera, Uenoidae) from Japan. Limnology, 1: 139-142.

タイトルに関連する用語 (3件)： 紀伊半島 ,  トビケラ目 ,  産地