抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Delta-DOR(Delta Differential One-way Ranging)とは,長基線電波干渉計技術を用いて深宇宙探査機の軌道を精密に決定する手法であり,探査機の惑星への軌道投入や着陸時・スイングバイ時など,高精度な軌道決定が求められる局面では必須の技術である。世界の宇宙機関の間で高精度化のための取り組みが続けられており,現在では数ナノラディアン程度の角分解能(1AU先で数百m程度の位置精度)が得られるようになっている。本講演ではDelta-DOR技術の概略を解説すると共に,Delta-DORの精度向上のための手法を解説する。はやぶさ2への相乗りを目指して開発が進められている小型小惑星探査機PROCYONでは,DORトーン信号をスイープさせる事により受信局伝送路内の位相特性の不均一性に起因する誤差の低減を目指すという,世界初の手法が試みられる予定であるため,その詳細について特に詳しく解説する。(著者抄録)